
阪急うめだ本店のギフト商品部でお中元やお歳暮のギフトカタログを一冊担当し、商品の選定と制作などに携わっています。お客様が魅力的に感じる商品を選ぶために取引先と交渉するのも大切ですし、販売員のいないカタログ販売は紙面上で商品の魅力をどれだけ伝えられるのかが勝負なので表現にも気を配っています。また、私は川上から川下までをモットーにしているので、商品の良さをお客様に伝えるために製造の現場も視察し、自身で確かめています。商品構成(ラインアップ)とカタログのできが売上げに大きく関わるので責任があり、プレッシャーもありますが、その分やりがいも大きいです。

私は、阪急うめだ本店地下1階イベントスペース『ツリーテラス』のフードイベントの企画に携わっています。『ツリーテラス』は、地下1階のフードフロアで買物をするときに、ほとんどの方が通る場所にあり、他の百貨店や商業施設も含め、食の発信力が一番あるスペースだと思っています。その場所で、食を通して毎日”わくわく””ドキドキ”してもらえるように、新たな食のご提案を行っています。そこでは今はやっているものではなく、これからはやるフードをお客様に提案して潮流を起こすくらいの気持ちで携わっています。


これからはやると思われるフードの情報はどうやって収集しているの?

ニュースに載っているものはすでにはやっているものなので、お取引先様 と商談を進めるうえで情報を交換したり、様々なネットワークから情報を収集しています。インターネットに載っている情報はそれらの補足ですね。また、母の日や帰省シーズンにはその時期話題の手土産菓子などを、イベントでは、新たに注目されている代替食や冷凍食品など、消費者のライフスタイル変化や高まる健康志向に対して、さまざまなご提案をしています。 基本的に『ツリーテラス』で実施するイベントは関係部署にも協力を仰ぎながら、企画への自分のこだわりを売場で表現できるので、お客様の食生活に変化を与えられているなと感じるときもあり、とてもやりがいを感じています。

『ツリーテラス』は本当に様々な切口で食を発信しているなと思います。最近だとこれまで百貨店で扱っていなかった“昆虫食”を特集していて、見ていて興味深かったです

私は2021年12月に阪神梅田本店にオープンした「おやつテラス」の3つの催事場に携わっています。お菓子メーカーとの出店交渉から催事運営、公式インスタグラムの運営まで担当しており、お客様からの反応がよかったときや、自分のサポートで集客や売上げ面に貢献できたときはやりがいを感じます。ただ、まだオープンしたばかりなので1階にフードのフロアがあるという認知度が低くて。せっかくお菓子メーカーに出店してもらっても売上げが予算を達成しないこともあります。なので最近は、取引先と一緒にディスプレイをこう変えた方がいいんじゃないか、こういう宣伝方法を取った方がいいんじゃないかとすり合わせてあれこれ工夫をしています。そういった努力が報われて売上げが上がると、うれしいです。


他店で同期が、売場作りから頑張っている話は刺激を受けますね。

私も阪神梅田本店で働いていて、和洋酒売場でナビゲーターをしています。 店頭でお客様にお酒や生産者さんの魅力を伝える他、売場の催事を担当しているのですが、元々接客が好きなので直接リアクションをしていただけるのが楽しく、それがモチベーションになっています。ナビゲーターはよりお客様に近い、それこそお友達と思っていただけるような関係性を目指しています。最近はお客様とお酒に関係ない話で盛りあがることも多いのですが、そういった時間が本当に楽しいです。

同期として見ていて、ナビゲーターの第一人者として情報発信と顧客関係性作りを積極的に行っているなと本当に感じています。商品の仕入れもこれからの阪神梅田本店に必要なことをしていて、新しいものを作り上げているのも本当にすごいよね。

新しいといえば、2022年春の阪神梅田本店のグランドオープンに合わせてできるコミュニティスペースかな。今まさに、その準備を進めているところです。出張やイベントで生産者の方と話をすると、モノからだけじゃ感じられないその土地や人の魅力を知ることができて。そうすると目の前のワインに愛着がわいて、飲むときに現地の風景が浮かんできたりします。これをぜひお客様にも体感いただきたくて、生産者とお客様が直接つながれるコミュニティスペースを作ろうとしています。ここは生産者さんとお客様、そして私たちがフラットにお話して、モノの向こうにある魅力を発見できる場所にしたいです。