スペシャリティコンテンツ開発推進部 スペシャリティコンテンツ企画部
「寧波阪急」を立ち上げた中国での経験を生かし、百貨店の新たな価値を創造・発信する
阪急阪神百貨店に入社を決めた理由
仕事内容・やりがい
私は、今の部署に配属されるまで、2021年4月にオープンした「寧波阪急」の立ち上げメンバーとして関わりました。それは、国内準備期間と中国駐在期間合わせて、9年間に及びました。「寧波阪急」は百貨店の強みとショッピングセンターの強みを併せ持つ、中国初の“体験型デパートメントモール”です。
まず、2012年に私を含め5、6人のメンバーでプロジェクトが発足。そして、中国の各都市の人口・GDPなどのマクロデータの分析から始まり、商業施設のリサーチをしました。
中国は日本の約20倍ほどの国土があるため、メンバーで手分けをし、1,000カ所ほどの商業施設を視察しました。視察やヒアリングを通して得たものは、成功している施設は、映画館やスケートリンクなどのエンターテイメントやレストランなどの集客装置が揃っていることに加え、駐車場などのインフラ面での充実も必須であることです。こういったリサーチを踏まえ、寧波阪急も、最上階にシネコンやドッグランを配置したり、阪急うめだ本店の祝祭広場のようなイベントスペースをつくったりと、長時間滞在して楽しんでいただける仕掛けを多くつくりました。中国の商業施設のトレンドをしっかり掴んだことが、「寧波阪急」の成功につながったと感じています。新店オープンを見届け、2021年6月に日本に帰ってきました。
現在の所属はスペシャリティコンテンツ開発推進部という部署です。ここでのミッションは、「買物を超えたライフスタイル体験を提供するために、文化的価値を創り出し、発信すること。」です。年間53週間で、約160ものイベントを企画・運営しています。
私は今、9階の阪急うめだギャラリーとアートステージという2か所のイベントスペースの企画を担当しています。
最近では、「グッチ100周年 CENTENNIAL GUCCI POP-UP」や「アニメージュとジブリ展」を担当しました。仕事内容は、イベントの企画はもちろん、WEBページやチラシなど販促媒体の制作、広告の掲出など、決まった予算のなかで、自分で宣伝活動の予算を割り振り、メディアへの露出を考えます。その効果は売上・入場客数として数字で反応を得ることができるので、やりがいにつながります。
中国では取引先の連絡先がわからない、また商談のアポイントも取れないような環境でやってきましたので、アグレッシブさというのは嫌でも身に付きました。いかに相手に協力してもらいやすい体制を作りながら仕事をするかというのが中国で学んだことです。その経験を生かしながら、今の部署でどんどん新しいものを創り出していきたいです。