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Z世代に向けて旬のモノやコトを発信

阪急本店 婦人ファッション営業統括部・コンテンツクリエイター

Z世代に向けて旬のモノやコトを発信

阪急阪神百貨店に入社を決めた理由

小さな頃、よく母に連れられて阪急うめだ本店へ出かけていました。店内のキラキラとした雰囲気が大好きで、催事などで初めて目にするような珍しいお菓子を探すのも楽しみでした。また、母が洋服を探しているとき販売スタッフさんが親身に対応してくださっている様子や、こどもの私にも優しく接してくださったことを覚えています。そのときに感じたときめきを、今度は私がたくさんの方に感じてもらいたい、そして素敵な空間を一緒に作りたいという思いから、阪急阪神百貨店を志望しました。好奇心旺盛な性格で様々な仕事にチャレンジしたいという思いもあったので、幅広いカテゴリーのモノやコトに触れられる点にも魅力を感じました。他の百貨店の採用選考も受けましたが、「お客様をワクワクさせたい」という思いが一番伝わってきたのは阪急阪神百貨店でした。
第一志望だったこともあり、最終選考の社長面接では人生で一番というくらい緊張しました(笑)。そんな私を見て、社長が「大きく深呼吸してみようか」と言ってくださって。気持ちに寄り添っていただけたことで、落ち着いて受け答えができました。思いやりのある社風がうかがえて、ますます入社したいという気持ちが強くなりました。

仕事内容・やりがい

1年間の研修を終えた後、『ロビーフォーウィメン(LOBBY for women)』という国内外のブランドから買い付けた商品を提案するセレクトショップに配属されました。そして、2022年秋に『Something Good Studio』へ異動し、念願のバイヤーとしてのキャリアがスタートしました。『Something Good Studio』は主にZ世代をターゲットにしたイベントスペースで、婦人ファッションをはじめフードや化粧品、雑貨など幅広いコンテンツを扱っています。大きな特徴は、旬のモノやコトをいち早くお届けできるよう1~2週間単位で企画を立て、ブランドを入れ替えていること。私はバイヤーとして、他店のポップアップストアとどう差別化し独自の見せ方ができるかを考え、企画を立てています。バイヤーだけではなく販売員としても店頭に立って接客をする他、ワークショップで講師を務めることもあるのですが、その際にお客様と積極的にコミュニケーションを取り、いただいたリアルなご意見を企画に生かすようにしています。
やりがいを感じるのは、自分の頭のなかにあるイメージを実際に形にできたときですね。阪急うめだ本店の『バレンタインチョコレート博覧会』は各フロアで展開し、『Something Good Studio』でもチョコレートやファッションアイテム、雑貨などをご紹介します。そのため、前年4月から準備を始め、コンテンツの企画やブランドとの交渉、売場の装飾まで一貫して携わりました。契約関連の手続きや他部署との連携など大変なことも多かったですが、その分売場が完成したときは達成感も大きかったです。自分の思い描いていた世界観を売場に落とし込むことができ、出店ブランドの方からも「こんな素敵な空間で商品を紹介していただけてよかったです」とうれしいお言葉をいただくことができました。

バイヤーとして意識していること

自分らしさを大切にするZ世代に向けて、主にSNSを活用して旬のブランドやアイテムを見つけています。ブランドを探すうえで大切にしているポイントは、自分のセンスを信じること。初めのうちはどのようなブランドを選べばいいかわからず、自分の企画に自信を持つことができませんでした。ですが、私自身の思いが入っていないとブランドの魅力を十分に伝えることができないと気づき、それからは自分がほしいと思えるモノや、心から素敵だなと思えるモノを選ぶようになりました。「あなたのセンスを信じて任せる」というマネージャーの言葉も後押しになっています。いつも私を信頼してポジティブな言葉をかけてくれるので、自信をもって仕事に取り組めています。
新しくオープンした商業施設をめぐったり、インスタグラムをチェックしたりしながら「自分だったらこうしたい」と想像をふくらませ、売場づくりでアウトプットするようにしています。
バイヤーの仕事ならではの大変さもあり、そのひとつがブランドとの交渉です。『Something Good Studio』では個人のブランドに依頼することも多く、メールアドレスや問合せフォームがない場合はDM(ダイレクトメッセージ)で交渉するのですが、いたずらと間違われてしまうことも…。なかなかスムーズにいかない場合もありますが、それでも自分が素敵だなと思ったブランドには積極的に働きかけるようにしています。
初めてポップアップストアをされるというブランドも多いので、不安に思う気持ちに寄り添ってコミュニケーションを密に取りながら準備を進めています。出店していただいて終わり、ではなく今後に向けて良好な関係を長く築いて、ブランドの認知度アップにも貢献し、Win-Winの関係を構築できればと思っています。

仕事をする上で、大事にしていること

何よりもまず人との関わりを大切にして仕事に臨んでいます。それに気づいたきっかけは、大学時代に取り組んだTA(ティーチングアシスト)活動です。もともと人前で話すのが苦手で、それを克服したくて始めました。私の出身大学では、TAが新入生の学生生活を広くサポートしていて、様々な相談にのったり論文の書き方を教えたり、海外研修にも同行して付き添っています。大変さもありましたが、相手の気持ちに寄り添うことの大切さを学びました。私がしたことで相手が喜んでくれたり、感謝の言葉をもらえたりすると、「頑張ってきてよかった」という気持ちになれました。
いま一番多くの時間をともに過ごしている『Something Good Studio』のメンバーとはとても仲が良く、仕事仲間としても学ぶことや刺激を受けることも多くて、お互いに成長しあえる関係です。バイヤーは個人業務のような印象があると思いますが、企画を実現させるためには周囲との協力が欠かせません。お互いの仕事量に目を配り、業務に役立つ情報を共有するなど助け合っています。また、サポートしてもらったらそれを当たり前とは思わず、感謝の気持ちをきちんと伝えるようにしています。

将来チャレンジしたいこと

次世代のお客様に、ドキドキワクワクする体験を提供できる売場づくりを目指しています。そのために普段からいろいろな場所に出かけては、「こんなアイテムがあったら、お客様にもっと喜んでもらえるのでは?」などと考えながら視察しています。まずは自分が素敵だと感じるものを見つけて、それを他の方にも知ってもらいたい、広めていきたいというマインドで仕事に臨んでいます。そして、お客様に「あのバイヤーが集めたモノやコトだから面白そう」と思っていただけるような存在を目指しています。出店者の方にも「阪急百貨店だから」ではなく「あのバイヤーだから任せたい」と信頼していただけるようになりたいです。お客様や出店者の方との関係を一つひとつ大切にしながら、阪急百貨店でしかできないような新しい企画をこれからも作り上げていきます。

とっておきのオフの過ごし方・リフレッシュの方法

休日は友人とよくカフェや美術館に出かけています。おしゃれなカフェに行くと、装飾や置かれている商品をついついチェックしてしまいますね。美術館は、気になる展示があれば東京の国立近代美術館や金沢の21世紀美術館にも足をのばします。長い休みがとれると、グランピングで自然を満喫することも。身も心も癒されます。     
旅行も大好きで、韓国や台湾がお気に入りです。韓国は、学生時代には最低でも年三回は訪れていました。コロナが落ち着いて、去年久しぶりに行けたのですが、目に入ってくるものが以前と変わっていて、自分の感性が変化していることに気づかされました。行くたびに新しい発見があって楽しいです。